一口法話

5、大きくなると何になるの?

 ある本を読んでいると、このようなことが書いてありました。ある人がお孫さんから「おじいちゃんは大きくなると何になるの?」と問われて困ったということでした。もしあなただったらどう答えますか?困りますよね。

 子供が考えてることと、私たち大人の頭に浮かぶものとは少し隔たりがあると思います。私たちの思いには「若いっていいよね」「若い事は無限の可能性があるよね」また、「今の時代はいいよね、それに引き替え私たちの時代は」等々。また「人生でやることはやったから、あとは老後を楽しみたい」「健康で迷惑かけないように」と、何かになることは全く考えていません。 ただ若さへの郷愁と、今の自分の価値が下がった事が残念なのです。どうも私たちは人生の意味と社会的・経済的価値とを混同しているような気がします。

 お釈迦様は悟りを開くことが、人生の最大の目標とされました。
 宗祖親鸞聖人は如来様にであい、御本願に包まれた豊かな人生を年齢に関係なく送ってほしいと願われました。

 小川一乗先生の法話で、家庭的には辛いことに多くあわれた九十余歳のおばあちゃんが、「御院さん長生きさせてもろうて、呆けもいただきました 。有り難いことです」と、喜ばれている話をお聞きしたことがあります。うれしい縁も、つらい縁にも。自らの縁によりどんな事にも出会っていきます。でもいかなる状況にあろうとも「今が最高」なのです。絶対に私を見放さず、決して去ることのない如来様があることをいただきたいと思います。

 私はもっと大きくなると、いつも○○ちゃんのことを見守り続ける仏様になるんだよ。このように答えたらどうでしょうか 。


 
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