一口法話

コジロー

 我が家に昨年の夏に新しい家族が加わりました。
 
 コジローという雑種の犬です。名前は佐々木小次郎にあやり命名しました。すごく小心で門徒さんにもらい連れ帰るときや病院に連れて行く時に抱えていて何度か小便をかけられました。気性は穏やかでほとんど怒ることがありません。

 最初はこれで良い番犬が出来たと皆で喜んでいたのですが、どうも様子が変です。全く吠える様子もありません。それどころか人を見ると、どんな人にも尻尾を目いっぱい振り大歓迎をしているのです。前の犬にはすごく吠えられた人も今度は良い犬だ!とご満悦です。番犬というより歓迎犬です。

 家族や門信徒の皆さんの中にも全く役にたたない!とか、どんな人でも大歓迎の仏様が、この犬になって歓迎して下さってるのだ、など色々な声がありました。

 仏様はどんなあなたでも良いのですよ!と謂われ、そのお心を南無阿弥陀仏の名号となって私達に寄り添って下さいます。「私は犬は番犬。鳴かぬ犬は役に立たぬ」という思いがありました。この犬に出会いコジローはまさに「そのままで良いのだよ」と言う阿弥陀様の声を私に伝えるための使者だと学んだことです。


                      平成15年3月14日


 
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