一口法話

お ま け

 私達が「おまけしてよ」とか「おまけしましょうね」と使う"おまけ"を漢字で書くと「御負」と書くそうです。私は少しびっくり致しました。おまけ・・得。負・・損のイメージがあり何となく奇異な感じを受けました。

 蓮如上人は、御一代聞書で「仏法にては無我にて候ふうへは、人に負けて信をとるべきなり」とお示し下さっておられます。私達は、何時も何事に対しても人に負けまいと頑張り続けます。残念ながらそこには永遠な幸せを得る道はありません。頑張ることを全面的に否定するわけではありませんが、一面、ひたすら我欲を満たそうとする哀れな私の姿かもしれません。素直に人の言葉を聞けないし、少しでも人より優れていれば増上し、反対に劣っていれば卑下する私でありませんか?負けまいと頑張り続ける姿は邪見驕慢の姿とも言えましょう。

親鸞聖人も正信偈に邪見驕慢悪衆生 信楽受持甚以難とお示しです。

商人が御負で利益を得るように。私達も人に負け大きな利益たる信を獲たいものです。
            
(参照)亀井鑛 聞法100話

 
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